Amazon「一人っ子の国」

Amazonのドキュメンタリー「一人っ子の国」。

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中国が最近まで行っていた「一人っ子政策」の実態を追ったドキュメンタリー。監督は実際に一人っ子政策の時代に生まれた中国人女性。

 

かつて「赤ちゃんよ永遠に」というイギリスのディストピア映画があった。人口増加で資源が枯渇し、妊娠と出産を禁止した世界を描いた恐ろしくて哀しい内容だった。「一人っ子の国」はそれをほぼ地で行く。2人目を生めば罰金に留まらず家を取り壊され、妊娠した女性は強制堕胎、ゴミ捨て場には死んだ赤ちゃんの山。その政策のせいで、家系を継ぐ男を重んじる地方の人間は、生まれた1人目が女だとゴミのように捨ててしまう。そしてアメリカが中国人の養子を許可していた事を利用して国家ぐるみの人身売買が行われるようになる。赤ちゃんどころか、大家族の幼い子供を間引きするかのように連れ去ってしまうのだ。

 

一人っ子政策」をしなければ中国は人口過多で滅んでいた、というのは一理あるかもしれんがその実態はあまりにも想像を絶する内容だった。政策のせいで姉と生き別れになった貧しい田舎の妹。その後アメリカ在住の姉が見つかるのだが、養子になった姉の方が幸せそうに見えるのが哀しい(´;ω;`)

 

近年見たドキュメンタリーの中でも断トツのインパクト、今年のベスト1\(・∀・)/