ショートホラー「mama」

ホラー映画を観て久々に怖いと思った一本。
といってもたった3分の短編でほとんど自主映画。
調べてみるとスペインの作品で、「マール・デル・プラタ国際映画祭」にて出品されていたようだ。
てんで聞いたことのない映画祭だが2008年に是枝裕和監督の「歩いても 歩いても」が最優秀作品賞を受賞していた。

で、この「mama」。
ママが家に帰ってきたと知った幼い姉妹は逃げ隠れるように階下へと降りるのだが…。
話はこれだけなのだがとにかく怖い、全編にみなぎる不気味な雰囲気と緊張感、
邦画ホラーとハリウッドホラーの良いところを併せ持った感じで、劇中ほとんど長回しワンカット!!

オチはちょっとありきたりで残念な感じはするが、
聞くところによると監督のAndres Muschiettiは現在「mama」の長編映画を企画中との事。
そしてギレルモ・デル・トロ監督(「ミミック」「ヘルボーイ」「パンズ・ラビリンス」)が
この長編版のプロデュースをするとか。

あのママの正体は何なのか、姉妹が何らかの形で関係しているのか…
バックボーンが不明だからこその怖さがこの「mama」にはあるものの、長編版が非常に楽しみではある。