Netflix「マデリンちゃん失踪の真実」

Netflixのドキュメンタリー「マデリンちゃん失踪の真実」全8話。

2007年、とあるイギリス人家族がポルトガルを旅行中に3歳の娘が失踪してしまうという事件のドキュメンタリー。

 

冒頭、いきなり「マデリンちゃんの情報求む」の通報先テロップが出るので、まだ見つかってない未解決の事件なんだと気が滅入る。

 

両親が作ったサイト

 

※ネタバレ

失踪時の家族らの証言の矛盾や、ポルトガルの捜査本部やマスコミの酷さ、怪しい協力者、見ていて誰も信用できなくなる二転三転の展開に引き込まれる。人身売買組織、小児性愛者グループなど様々な可能性を示唆しながらも結局真相はいまだに不明。失踪した子が十数年経って見つかる事件をいくつか紹介して、希望はある的な終わり方をしているものの、やはりやり切れなさが残る。

最近では日本の山梨キャンプ場でも少女が失踪してメディアで連日話題になったが、今ではもうすっかり風化している。マデリンちゃんの場合はとある資産家が捜査費用を出してくれてるから良いものの、子供が失踪した多くの家族にはこのような協力者はいない。作品中でもポルトガル人の子供失踪事件と、イギリス人のマデリン失踪事件への国やマスコミ、警察の捜査対応の格差を問題視している人たちが多いのが印象に残った。